「パソコンが壊れたけど、近くに修理店がない」

「忙しくて店舗に持ち込む時間がない」

「重いデスクトップPCをどうやって修理に出せばいい？」

そんな時に便利なのが、自宅にいながら修理を依頼できる「宅配修理サービス」です。しかし、業者によって送料や梱包の手間、修理期間、データの扱いが大きく異なります。

この記事では、主要な専門業者であるパソコン工房、ドスパラ、およびメーカー修理の代表としてレノボ（Lenovo）の宅配サービスについて、流れ、送料、梱包方法、修理期間を比較し、最適な選び方を解説します。

宅配修理サービス比較表（専門業者）

まずは、自社で修理を手掛ける専門業者の比較です。メーカー修理（レノボなど）とはサービス内容が大きく異なります。

※上記は記事執筆時点（または元情報）のものです。最新のサービス内容や料金は必ず各公式サイトでご確認ください。

各社の宅配修理サービスの特徴

1. ドスパラ

ドスパラの宅配修理（引取修理プラン）は、Webから予約すると配送業者が自宅まで引き取りに来てくれます。

• スピード：通常は預かりから返却まで約10日ですが、有料の特急サービス（¥8,800税込）を利用すると、PC到着の翌日に修理・発送が完了します。
• コスト：Web申込特典として、修理をキャンセルした場合でも診断料金（通常¥5,980）が無料になるのが大きなメリットです。往復送料は別途必要です。
• 注意点：対応はWindows PCのみで、Apple製品（Macなど）は対象外です。

2. パソコン工房

「Webピックアップサポート」により、サービス受付から往復の運送業者手配までを一括で申し込めます。

• 注意点（送料）：往復の送料は全国一律で自己負担となります。
• 注意点（梱包）：宅配業者との提携はないため、段ボールの準備や梱包を自分で行う必要があります。
• 注意点（データ）：データ保護を前提とした修理ではないため、発送前に必ず自分でデータバックアップを行う必要があります。
• 強み：BTOパソコンや自作PCの修理を得意としており、パーツ在庫が豊富です。診断料はワンコイン（¥500）と業界最安値クラスです。

3. パソコン修理24（PCバル）

全国展開する専門修理チェーンで、宅配修理にも対応しています。

• 送料：修理代金から送料相当額を値引きする「実質送料無料」の仕組みがあります。
• データ保護：データを保持したまま修理できることを強みとしています。
• スピード：最短即日修理に対応しています。
• 注意点：キャンセル時は送料が自己負担となります。

4. パソコンドック24

Mac修理に強い専門業者で、宅配修理サービスも提供しています。

• 梱包：ヤマト運輸が引き取りに来てくれ、専用段ボールも利用可能で梱包の手間が少ないです。
• 送料：返送時の送料は無料ですが、発送時は自己負担となります。
• 診断料：詳細診断料は¥3,300です。
• データ：基本的には事前のセルフバックアップが推奨されます（データ保全は有料オプション）。

5. PCホスピタル（補足：出張修理がメイン）

PCホスピタルは出張修理を主力としていますが、ヤマト運輸のパソコン宅急便を利用した宅配修理も可能です。

• 特徴：上場企業運営で信頼性が高く、データ保護を重視した修理が強みです。
• 宅配修理：ヤマト運輸が梱包・集荷に対応しますが、発送・返送の手数料は別途必要です。
• 推奨：宅配よりも出張修理（出張料金¥5,500＋基本料金¥8,800〜）の方が主力サービスです。

6. レノボ（Lenovo）などメーカー修理の宅配サービス

レノボを含む多くのメーカー修理は、宅配（引き取り）が基本です。しかし、専門業者とは大きく異なります。

宅配修理の基本的な流れ

業者によって細部は異なりますが、基本的な流れは以下の通りです。

おすすめの宅配修理業者の選び方

「送料・梱包の手間」「データ保護」「費用・専門性」の3つの観点で、自分に合った業者を選びましょう。

選び方1：送料・梱包の手間を最小限にしたい

PCの梱包や発送手続きを面倒に感じる方は、集荷や梱包サービスが充実している業者がおすすめです。

• パソコンドック24：ヤマト運輸が引き取りに来てくれ、専用段ボールも利用可能。返送時送料も無料です。
• ドスパラ：梱包おまかせプランがあり、配送業者が対応してくれます（送料は別途必要）。
• メーカー修理（富士通など）：梱包から引き取りまで無料で行うサービスがあり、手軽さでは最強です（ただしデータ初期化・期間が長い点に注意）。

選び方2：データ保護を最優先したい

写真や仕事のデータを消したくない場合は、「データ保持」を明記している業者を選びましょう。

• パソコン修理24（PCバル）：データを保護（復元も含む）した上での修理を強みとしています。
• PCホスピタル：出張修理がメインですが、データ保護を最優先するサービス方針です。
• ドスパラ：データ保全を重視していますが、事前のバックアップは推奨されます。
• （要注意）メーカー、パソコン工房、パソコンドック24：これらは初期化が前提であったり、データ保全が有料オプションであったりするため、依頼前にデータ保護方針を必ず確認する必要があります。

選び方3：費用を抑えたい、または自作PCの修理

メーカー修理は高額になりがちです。費用を抑えたい場合や、自作PC・BTOパソコンの修理は専門業者が適しています。

• パソコン修理24（PCバル）：修理代金から送料分を値引きする「実質送料無料」の仕組みがあります。
• パソコン工房：ワンコイン診断（¥500）が業界最安値クラス。自作PCやBTOパソコンに強く、パーツ在庫が豊富です。
• ドスパラ：Web申込でキャンセル時の診断料（通常¥5,980）が無料になります。自作PC・BTOパソコンに強く、アップグレードの相談にも乗ってくれます。