【危険】ノートPCのヒンジ破損を放置しないで!液晶断線リスクと修理費用
- 公開日:2025/11/9
- 最終更新日:
- パソコン修理
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ノートパソコンのヒンジ破損|原因と修理料金相場(2025年11月最新)
この記事では、ノートパソコンのヒンジ破損について、原因から症状、修理料金の相場、応急処置の方法、そして予防策まで詳しく解説します。
ノートパソコンのヒンジは「ドアの蝶番」
ノートパソコンのヒンジは、家のドアの蝶番のようなものです。毎日何度も開け閉めするうちに、少しずつ負担がかかって劣化していきます。ドアの蝶番が壊れると扉が傾いて使いにくくなるように、パソコンのヒンジが壊れると画面が不安定になり、最悪の場合は内部のケーブルまで断線してしまいます。
この記事を読めば、ヒンジ破損の原因と対処法、修理にかかる費用の目安がわかります。(専門知識は不要です!)
注:ヒンジ破損の原因や修理方法は様々です。この記事では一般的なケースを中心に解説していますが、機種や症状によって対処法が異なる場合があります。
重要な注意事項
ヒンジ破損を放置すると、液晶ケーブルの断線により画面が映らなくなる可能性があります。異常を感じたら早めの対処をおすすめします。修理作業は専門的な知識が必要なため、自己修理は推奨しません。
※本記事の料金情報は2025年11月時点のものです。最新情報は各業者の公式サイトでご確認ください。
ノートパソコンのヒンジが破損する3つの原因
ノートパソコンのヒンジは、日常的な使用の中で様々な負担を受けています。主な破損原因は以下の3つです。
1. 経年劣化による破損
ノートパソコンのヒンジは、開閉のたびに負荷がかかる部品です。一般的に3~5年使用すると、プラスチック部品の劣化やネジの緩みが発生しやすくなります。
特に以下のような使い方をしていると、劣化が早まる可能性があります:
劣化を早める使用パターン
- 片側(左右どちらか一方)だけを持って開閉している
- 急激に開け閉めすることが多い
- 最大角度まで開いた状態で長時間使用している
- 高温多湿な環境での使用が多い
2. 物理的な衝撃
落下や強い衝撃により、ヒンジ部分が破損するケースも少なくありません。特に以下のような状況では注意が必要です:
- 持ち運び中の落下:カバンから取り出す際や、移動中の衝撃
- 開いた状態での転倒:机の上で倒れてヒンジに負荷がかかる
- 液晶部分への圧力:閉じた状態で上から重いものを置く
3. 設計上の弱点
一部のノートパソコンでは、設計上ヒンジ部分の強度が不足しているモデルがあります。特に薄型・軽量モデルは、軽さを優先するため構造的に弱くなりやすい傾向があります。
DELLのInspiron 15シリーズやHP Envyシリーズなど、特定のモデルでヒンジ破損の報告が多いことが知られています。
ヒンジ破損のサイン|こんな症状に注意
ヒンジの破損は、突然起こることもあれば、徐々に進行することもあります。以下のような症状が出たら、早めの対処が必要です。
初期症状
異音:ギシギシ、カラカラといった音がする
開閉の違和感:以前より重い、または軽すぎる
対処:この段階で修理すれば比較的安価に済むことが多い
中期~重度症状
グラつき:画面が固定されず、ぐらぐら動く
隙間・亀裂:ヒンジ周辺に隙間や割れが見える
対処:すぐに修理が必要。放置すると液晶ケーブル断線のリスク大
今すぐ確認!ヒンジ破損チェックリスト
- 開閉時に異音(ギシギシ、カラカラ、バキバキ)がする
- 画面を開くときに以前より力が必要、または逆に軽すぎる
- 画面がグラグラして角度が保てない
- ヒンジ部分に隙間や亀裂が見える
- 液晶パネルやパームレスト部分が浮いている
- 開閉時に画面がちらつく、または一瞬暗くなる
【最大のリスク】液晶ケーブル断線の危険性
ヒンジ破損を放置した場合の最も深刻な問題は、液晶ケーブルの断線です。
液晶ケーブルは「血管」
液晶ケーブルは、パソコン本体と画面をつなぐ「血管」のようなものです。ヒンジ部分を通っているため、ヒンジが壊れたまま開閉を続けると、この血管が少しずつ傷つき、最終的に断線(切断)してしまいます。血管が切れると血液が流れなくなるように、ケーブルが断線すると画面に映像が映らなくなります。
液晶ケーブル断線が起こる仕組み
ノートパソコンのヒンジ部分には、以下のケーブルが通っています:
- 液晶ケーブル(LCDケーブル):映像信号を画面に送る
- Wi-Fiアンテナケーブル:無線通信を担当
- Webカメラケーブル:カメラの映像を本体に送る
ヒンジが破損した状態で開閉を続けると、これらのケーブルが摩耗・圧迫され、内部で断線やショートが発生します。
液晶ケーブル断線の症状
画面が映らない:電源は入るが、画面が真っ暗
画面がちらつく:開閉の角度によって映ったり消えたりする
色がおかしい:特定の色が出ない、画面全体が変色
縦線・横線が入る:画面に線が走る
これらの症状が出た場合、ヒンジ修理に加えて液晶ケーブル交換も必要になり、修理費用が大幅に増加します。
ヒンジ破損の応急処置|すぐにできる対応
修理に出すまでの間、以下の応急処置で被害の拡大を防ぐことができます。ただし、これらはあくまで一時的な対処法であり、早めの修理が必要です。
1. 開閉を停止する
最も重要なのは、ヒンジへの負担をこれ以上かけないことです。
- 画面を開いたままにして、電源オフ時も閉じない
- スリープモードを無効にして、画面を常時オンにする
- どうしても閉じる必要がある場合は、両手でゆっくりと
2. 外部モニターを接続する
ヒンジを固定したい場合や、液晶ケーブルにすでに影響が出ている場合は、外部モニターの使用を検討しましょう。
- HDMI端子:デスクトップモニターやテレビに接続
- USB Type-C(DisplayPort対応):対応モニターに接続
- 外部モニター使用中は、ノートPCの画面を開閉する必要がなくなります
3. テープで固定する(慎重に)
どうしても固定が必要な場合、テープで一時的に固定する方法があります。ただし、この方法には賛否両論があり、リスクも伴います。
固定のメリット
ヒンジの動きを制限:さらなる破損を防ぐ
応急的な安定:短期間の使用継続が可能
固定のリスク
テープの剥がれ:粘着力が弱いと効果なし
液体浸入:テープの隙間から水分が入る可能性
跡が残る:強力なテープは跡が残りやすい
テープ固定する場合の注意点
- 布製ガムテープや養生テープなど、跡が残りにくいものを使用
- 通気口やポート類を塞がないように注意
- あくまで数日~1週間程度の一時的な対処と考える
- 固定したまま長期間使用しない
応急処置の限界
応急処置はあくまで「修理までの時間稼ぎ」です。根本的な解決にはなりません。特に以下の場合は、応急処置よりも即座の修理を優先してください:
- ヒンジが完全に外れている
- 画面がすでにちらついている
- 液晶パネルに亀裂が入っている
- 重要なデータが入っており、バックアップが取れていない
ヒンジ修理の料金相場(2025年11月時点)
ヒンジ修理の費用は、メーカー修理と専門業者での修理で大きく異なります。
メーカー修理の料金相場
メーカーの公式修理サービスでは、¥40,000~¥100,000程度が一般的な相場です。
メーカー修理のメリット
純正部品:メーカー純正パーツを使用
保証:修理後の保証が付く
安心感:メーカー公式の信頼性
メーカー修理のデメリット
高額:料金が高い
時間:1~2週間かかることが多い
データ消去:修理前にデータを消去される場合がある
専門業者での修理料金相場
パソコン修理専門業者では、¥16,500~¥40,000程度で修理が可能です。
主要業者の料金例
- ヒンジ修理(ボルト留め・片側):¥22,000
- 両側ヒンジ修理:¥33,000(¥22,000 + ¥11,000)
- 修理期間:即日~1週間程度(パーツ交換の場合は3日~1週間)
※ボルト留めは、ヒンジ固定のためボルトを天板に貫通させてナットで留める方法です。加工後、ナットは外装から見える状態になります。
- ヒンジ補修:¥5,500~¥13,200
- パーツ交換が必要な場合:¥22,000~¥40,000程度
- 簡易診断料:¥550
- 修理期間:通常2日~1週間程度
- ヒンジ・トップケース修理:¥34,571~¥40,551(パーツ代込み)
- 診断料:¥5,980
料金が高額になるケース
以下の場合、上記の相場より高額になる可能性があります:
- 液晶パネル交換が必要:+¥15,000~¥40,000
- 液晶ケーブル交換が必要:+¥10,000~¥25,000
- 筐体(ボトムケース・トップカバー)交換:+¥15,000~¥30,000
- 特殊なモデル:2-in-1やタッチパネルモデルは高額
修理前に必ず見積もりを取り、追加費用の可能性を確認しましょう。
修理 vs 買い替えの判断基準
修理費用が高額な場合、買い替えも検討すべきです。以下を参考に判断してください:
修理をおすすめするケース
- 購入から2年以内の比較的新しいパソコン
- 高性能なモデル(購入価格が10万円以上)
- 修理費用が購入価格の30%以下
- 他の部品は正常に動作している
- データやソフトウェア環境をそのまま使いたい
買い替えをおすすめするケース
- 購入から5年以上経過している
- 修理費用が5万円以上
- 修理費用が購入価格の50%以上
- 他にも故障箇所がある(バッテリー劣化、動作が遅い等)
- 最新のOSやソフトウェアに対応していない
ヒンジ破損を防ぐ予防策
日常的な使い方を少し変えるだけで、ヒンジの寿命を大幅に延ばすことができます。
1. 正しい開閉方法を守る
最も重要なのは、画面の中央部分を両手で持って開閉することです。
NG な開閉方法
片側だけを持つ:左右どちらか一方を持って開閉
端を持つ:画面の角を持って開閉
急激に開く:勢いよく開ける
結果:片側のヒンジに負荷が集中し、破損が早まる
正しい開閉方法
中央を持つ:画面の中央部分を両手で持つ
ゆっくり開く:ゆっくりと均等に力をかける
適切な角度:無理に最大角度まで開かない
結果:ヒンジへの負荷が分散され、長持ちする
2. 開閉回数を減らす
ヒンジの寿命は開閉回数に比例します。不要な開閉を減らしましょう。
- スリープモードを活用:短時間の離席ならスリープで十分
- 開いたままにする:自宅での使用時は開きっぱなしでもOK
- 電源オフ時も閉じない:持ち運ばない限り、開いたまま保管
3. 物を挟まない
画面とキーボードの間に物が挟まった状態で閉じると、ヒンジに過度な負荷がかかります。
閉じる前の確認事項
- ペンや付箋が挟まっていないか
- USBメモリやSDカードが挿さったままでないか
- イヤホンケーブルが挟まっていないか
- キーボードカバーが正しく装着されているか
4. 持ち運び時の注意
持ち運び時の衝撃もヒンジ破損の原因になります。
- 専用ケースを使用:クッション性のあるケースで保護
- 画面を下向きに:カバンに入れるときは画面が下になるように
- 他の荷物に注意:重いものと一緒に入れない
- 完全に閉じる:中途半端に開いた状態で持ち運ばない
5. 定期的なメンテナンス
以下のメンテナンスで、ヒンジの異常を早期発見できます。
参考情報
最新の修理料金や詳細は、各公式サイトでご確認ください。
まとめ:ノートパソコンのヒンジ破損は早めの対処が重要
この記事では、ノートパソコンのヒンジ破損について、原因から修理方法、予防策まで詳しく解説しました:
- 破損の3つの原因:経年劣化、物理的衝撃、設計上の弱点特に片側だけを持って開閉する習慣が劣化を早めます。
- 液晶ケーブル断線のリスク:ヒンジ破損を放置すると、ケーブルが断線して画面が映らなくなるこれは最も深刻な二次被害であり、修理費用も大幅に増加します。
- 修理料金の相場(2025年11月時点):メーカー修理¥40,000~¥100,000、専門業者¥16,500~¥40,000PCホスピタルの片側ヒンジ修理は¥22,000、両側は¥33,000。パーツ交換が必要な場合はさらに高額になります。
- 応急処置の方法:開閉を最小限にし、外部モニター接続やテープ固定で一時的に対処ただし、あくまで短期間の時間稼ぎであり、早急な修理が必要です。
- 予防策:中央を持って両手で開閉、ゆっくり開閉、物を挟まない日常的な使い方を改善することで、ヒンジの寿命を大幅に延ばせます。
ヒンジ破損は、早期発見・早期対処が何より重要です。異音やグラつきなどの初期症状を感じたら、放置せずに専門業者に相談しましょう。修理が高額になる前に対処することで、大切なパソコンを長く使い続けることができます。
定期的なチェックと正しい使い方で、ヒンジ破損を未然に防ぎましょう。

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